『
持続力』 山本博著
2004年のアテネオリンピックで銀メダルに輝いた、
アーチェリーの山本博選手の著作です。
1984年のロサンゼルスオリンピックで銅メダルを獲ってから、
どのような紆余曲折を経て、山本博選手が
「中年の星」と呼ばれる偉業を達成したのか。
一流のアスリートのマインドを学ぶだけでなく、
一人の父親として、家族や子供がいたからこそ、
山本博選手の偉業につながったのだと、感じられる良書です。
この本で特に印象に残った点は、以下の部分です。
●大切なことは、どんなことでもベストを尽くしてナンバーワンに
なろうとする心を備えているかどうか。
どんなことでもいい。一度でいいからナンバーワンになることだ。
ナンバーワンになってみて、その地平から自分を見つめたときに
なにが見えるのか。なにを感じるのか。
●「二度とオリンピックに出場できなくても、息子に恥じない父親になろう」
「オリンピックのヒーローになれなくても、息子のヒーローになれるように生きよう」
息子の前で恥ずかしくない自分でありたい。
つねに恥ずかしくない行動や会話をしよう。
●一生懸命取り組んでいるときに、一生懸命であることが
苦しいとかつらいとか思ったことは一度もない。
そのがんばりは、もともとは自らの成功や成長を目指しての行動だったはずだ。
だとしたら、その出発点は、幸せを求めた楽しい行動であったはずである。
●コツコツ努力できるようになるコツがなにかを伝えるとすると、
それは日々の練習前にその日取り組むべき目標が見えていること、である。
練習の最後に目標が達成できたかできなかったか、
できたのならばどの程度できたのか、振り返ることだ。
そして翌日の課題を考えることである。
息子・家族ののヒーローになれるように、
感情的に怒らずに、常に恥ずかしくない言動を続けたいですね。
『
持続力』 山本博著